家庭や工場で何度も何度も洗い晒された古着は水をさっと吸収し拭い布に最適なのです。
おろしたてのタオルが使いにくい、おろしたてのTシャツが汗を吸わないなどの経験はありませんか?何度も洗い晒された古着だからこそ拭い布に最適なのです。だからウエスはリサイクルの優等生なのです。
回収された古着を選別すると約三割が反毛材になります。しかし、この反毛材は価格が非常に安く、運送代くらいにしかなりません。勿論選別賃や回収費用もまかなえません。しかし産業廃棄物として処分すると余計に費用がかかるので致し方なく反毛材として売っているのです。我々は反毛材の処分コストを他の古着やウエスでまかなわなくてはなりません。反毛材は少なければ少ない程良いのです。
布団はかつては打ち直し用の再生綿としての大きな市場がありました。
しかし、現在消費者の急激な意識の変革に伴い再生綿を使用した布団は全く売れなくなり、再生綿の市場は壊滅してしまいました。
あまりに急激な変化のため、再生綿以外の新規用途開拓もままならず、今現在布団は全く再利用の方法がありません。
ユニフォームの回収で困った動きがあります。
ISO1400等の浸透によりユニフォームを使用している企業からユニフォームを作っている又は販売している会社に使用済みのユニフォームの回収要請が強まっています。
この為ユニフォームメーカーや販売店が協同して回収会社を設立する動きがあります。
これは我々古着を扱う物にとって脅威です。
第一に回収したユニフォームを既存の反毛業界に強引に押し込もうとしていることです。この反毛業界は古着の選別によって発生する反毛材の大切な市場です。もし反毛材の市場を失うことがあれば我々は存亡の危機に立たされてしまいます。
勿論民間企業の行うことですので自由な市場活動を制限するわけには行きません。
しかし大手企業には既存の零細企業の市場を奪うことなく、使用済みユニフォームの新規用途開発を是非行っていただきたい。
売れる、商売になるとわかればわざわざ新しい回収会社を設立するまでもなく我々が回収を担当します。今まで使用済みユニフォームは売れない、商売にならないから集めなかっただけかっただけなのですから。
もう一つ問題点があります。どうもこの回収会社に役所の後押しがあるようなのです。純粋な民間企業の商行為ならまだしも行政の関わった行為によって市場を奪われるとしたら全く納得がいきません。